
若草プロジェクト
私達について
貧困、虐待、ネグレクト、DV、いじめ、性的搾取、薬物依存、育児ノイローゼ…社会の抱える様々な問題に苦しみ、生きづらさを抱える少女や若い女性たち―自分の苦しさの原因が何であるのかも分からず、心に小さなSOSを抱えながら生きる彼女たち。
一見すると豊かな日本社会では、そんな彼女たちの「生きにくい」現状やその問題に対して、多くの偏見や誤解があり、十分な支援がなされていません。若草プロジェクトは、SOSを心に抱えた少女や若い女性たちと、彼女たちを支援する人たち(支援者)とをつなげ、彼女たちの心に寄添う支援を届けます。
代表理事ご挨拶
一般社団法人 若草プロジェクト 代表理事 大谷恭子

「少女たちが社会を変える」―これは2011年、国連が毎年10月11日を「国際Girl`s Day」と決めた時のスローガンです。少女たちは「子ども」であることに加え、「女性」であることから、経済的、社会的、文化的な理由により、貧困、社会的因習、(性)暴力などにさらされ、人権と尊厳のみならず生命すらも軽んじられています。少女たちの教育とエンパワーメントを推進し、一人一人が自分の人生の主人公となれるよう、世界各地で少女たちが自ら声をあげ、社会がこれを応援する取り組みが始まりました。その主旨に心から賛同し、未来への希望を感じます。
「Little Women」――ルイーザ・メイ・オルコットの小説「若草物語」の原題です。子どもから少女、そして大人の女性へと芽吹き成長していく多感で不安定な年ごろの4姉妹を描いた小説です。4姉妹は、「Little Women(小さな女性たち)」と敬愛を込めて呼ばれています。経済的、社会的に安定している日本のような先進国でも、「小さな女性たち」は社会的制約、困窮、いじめ、虐待、性的暴力や搾取など様々な困難に直面しています。私たちはそんな「小さな女性たち」の人権と尊厳を護り、誰も取り残さず、その「一人一人に寄添うこと」をミッションとし、困難な中にいる少女や若い女性たちを支援する為に2016年4月に、このプロジェクトを立ち上げました。
「若草プロジェクト」――オルコットが象徴とした「Little Women=若草」から、私たちも、彼女たちに敬愛を込めてこの名前を決めました。緑豊かな草原はもとより、どんな荒地にあっても必ずやその1本1本の若草が、それぞれの場所で根を下ろし強く生きていってくれること、どんなに小さくてもそれぞれの花をつけてくれることを心から願い、信頼される大人として熱意と誠意を持って活動していきたいと思っています。
若草プロジェクトのマークはこんなメッセージを発信しています

つながり、つなぐことにより、
少女や若い女性たちの心に寄添う支援を届け、未来を育む。
若草プロジェクトの3つの事業

生きづらさを抱えた少女や若い女性たちと支援者をつなぎ、支援者と支援者、支援の現場と企業や社会をつなぎます。
活動の状況
・LINE相談の実施
・若草ハウスの運営
・企業と支援の現場を結ぶ活動
・若草メディカルサポート基金

生きづらさを抱えた少女や若い女性たちの現状を理解し、複雑かつ複合的でデリケートな問題についての支援の方法を学ぶため、連続研修会を実施します。また、支援者のためのマニュアルを発行しています。
活動の状況
・「女の子たちの今」を知り「信頼される大人」になるための連続講座
京都(寂庵)または東京(更生保護会館)で開催
・少女 若年女性を支援する人のためのハンドブック
-若草プロジェクト支援マニュアル-
